パソコン、携帯電話、テレビゲームなど、わたしたちのまわりにはVDT*がたくさん存在します。今、VDT症候群といわれる新しい病気が増加しています。VDT症候群とは、VDTを使った長時間の作業により、目や体や心に影響のでる病気で、別名テクノストレス眼症とも呼ばれています。
※VDT:Visual Display Terminal(コンピュータの出力装置のこと。ディスプレイなどを指す)
■体の症状
肩がこる、首から肩・腕が痛む、だるいなどの症状がおこり、慢性的になると、背中の痛み、手指のしびれなどいろいろな症状に進展します。
■精神の症状
イライラ、不安感をまねいたり、抑うつ状態になったりします。
VDT症候群
VDT症候群とは?
VDT症候群における目の症状
・目が疲れる
・視力が落ちる
・目がかすむ、物がぼやけて見える
・目が痛む
1日のVDT連続作業時間が長くなるほど、目に対する負担が大きくなります。ひどくなると、近視、角膜炎・結膜炎、ドライアイなどの目の異常とともに、めまい、吐き気を催すこともあります。
VDT症候群の予防法
VDT作業を行う際には5つのポイントに心がけましょう。
1.適度な休憩
1時間ごとに10~15分は休憩をとりましょう。遠くの景色をながめたりして目を休めましょう。
2.体操
ときどき適度に体を動かして、緊張をほぐしましょう。
3.メガネ
メガネ、コンタクトレンズは度の合ったものを使いましょう。
4.ドライアイ、緑内障の方
過度なVDT作業で、病気が悪化する危険性がありますので、十分注意しましょう。
5.早期受診
異常を感じたら、早目の診察をおすすめします。
大切な子供の目
学童の約半分が熱中しているといわれるテレビゲーム。ゲーム時間が長くなると、ひどく目が疲れる、肩がこる、頭が痛いなどの症状をおこすことがあります。
(心配される目への影響)
■近視化
毎日長時間テレビゲームで遊んでいると、近視になる危険性が高いといわれています。
■てんかん
光過敏性のてんかんの素因をもつ子供のうち、テレビゲームのしすぎで発作を起こしたというごくまれな例が、マスコミで取り上げられていますが、はっきりしたことは分かっていません。
楽しいゲームも目を傷めては台無しです。目をいたわりながら上手に遊びましょう。